距離

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今朝登校中にセミの抜け殻をみつけた

まだセミの鳴き声を聞いていなかったので少し驚いた

もうそろそろ夏なんだな と日々の暑さを再確認する

陽射しの強さとセミの鳴き声は夏の暑さを加速させる

うだる暑さに揺らめく陽炎

夏の暑さを思い出しながら僕は考える

夏はどうして郷愁を誘うんだろ

まだ小さかった頃の思い出もすぐに呼び起こせる

夏休みに虫採りに行ったこと

家族で海や川に遊びに行ったこと

両親の実家への里帰り

まだまだ思い出せる

それらはイコール夏休みの思い出だ

「おはよ!」

物思いに耽りながら歩いてる僕に声をかけてきたのは

近所に住む同級生のリコだった

「おはよ」

挨拶を交わした僕を追い抜いてリコは坂道を上がってく

僕は夏休みの思い出にリコがいたことに気づく

ぐんぐん坂を上がってくリコの後姿を見ながら

今の二人の距離感も感じていた
青春
公開:24/06/20 18:10

icchi

頭の中に浮かんでは消える意味のない想いのようなものを成仏させてあげたくてただただ書いてます

青春の呪いが多分にかかってると思われます

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