偏在と虫

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幽霊に話しかける宇宙人
「この星の人間は不思議な生態をしていますね、食事も摂らないのですか?どのようなエネルギーで
動いているのでしょうか?」


人間に話しかける生き霊
「ねぇ、どうして振り向いてくれないの?毎日貴方の事を考えているのに…」


宇宙人に話しかける人間
「うおお!宇宙人だ!動画!動画撮っていいっすか!?」


彼らは話しかけられている者には認識されているのだが、話しかけている者には認識されていない。



この四畳半ではこのように全く種類の違う者達が偏在している。



そこに一匹のゴキブリが通る、全員がそれを認知し叩きにかかる。


直接潰したのは人間。宇宙人は虫を認識出来ても
触れる事は出来なかった。
「うわぁ~きもちわる~い」

1番嫌がっていたのは触れてもいない生き霊であった。
SF
公開:24/06/15 12:04
更新:24/06/19 09:07

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