雨の日に想う

激しい雨の音で目が覚めた

時計を見るとまだ5時

少なくとも後1時間は寝れるのに

いつもなら気持ちいい二度寝もこの日はなぜかできなかった

こういう時にかぎって寝れないんだよな

雨にたいして恨み節もでる

仕方なく体を起こす

顔を洗うと目が覚める

ふと窓を見るとつたう雨粒

小さな粒がいくつか流れてはひっついて大きな粒になって流れてく

わたしはなぜだかその様子をボーッと眺めていた

子供の頃は大きい窓でこういうのずっと見てたな

働きだして　一人暮らしも始め

日々の喧騒に追われ

いつしかわたしが忘れてたもの

子供の頃見ていた景色となにも変わらないのに

わたしは目にとめることがなくなっていた

ふと視線を鏡にうつすと寝ぼけ眼のわたし

アラームが鳴り響きいつもの朝の時間を告げる

いつの間にか時間が過ぎていた

わたしの時間も過ぎていた

少し　雨に感謝した