形状記憶プリン

商店街の昔ながらの洋菓子屋さんが、起死回生をかけて販売し出した、形状記憶プリン。
話題になっていたので一つ買って食べてみた。

普通のプリンだった。

どう普通かというと、恐らく昔ながらのアルミのプリン型で作られたプリンだ。
使い込まれてカシャカシャ音をたてるアルミのプリン型に、これまた昔ながらに水と砂糖だけを煮詰めて作ったカラメルを適量、落とし込んで作ったプリンだ。
煮え滾るカラメルを落とした際、ジュッと音をたてただろう。
そのカラメルが固まったところに、牛乳と卵と砂糖だけを混ぜたプリン液を滑らかになるよう裏ごしして流し込み、少量の水を張った鉄板に使い込まれたプリン型を並べて焼き上げた、昔ながらの純朴なプリンだ。

何も余計なものを入れず、特別な事などない純朴なプリンは、懐かしさと共に優しく心とお腹を満足させてくれる。

また食べたいなぁ。

でもプリンの作り方なんていつ覚えたのだろう？