金の太郎

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足柄山に住む熊は、他の動物と仲良くなりたいのに、素直になれなくて悪さばかりしています。
そんな熊が金太郎と相撲をとることになりました。
子ども相手に本気をだすのは大人げない、負けてやろうと考えましたが
周囲の動物が金太郎ばかりを応援しています。
なんだか、悲しくなった熊は、つい本気をだして金太郎を投げ飛ばしてしまいます。
金太郎は、沼へと落ちてしまいました。
すると、沼の中から女神が現れます。
「あなたが落としたのは、銀の太郎ですか、普通の太郎ですか」
「俺が落としたのは、金の太郎です」
「金を欲しがるとは、なんと欲の深い熊でしょう」
「いえ、そういうわけでは・・・」
熊は困ってしまいました。
困った熊は、勇気を出して動物たちを呼びに行きました。
みんなで、「金太郎を返せ」と呼びかけます。
女神は、しぶしぶ金太郎を返してくれました。
それから熊は、森の動物たちと仲良くなることができました。
ファンタジー
公開:24/06/17 17:00

もりを

400文字という制限のなかで、あれこれと言葉を考えるのが楽しいです。最近では、54字の物語を書くことにもハマっています。

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