梅雨の雨のやみ間

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今日は雨の予報で部活が休みだった
予定のない休日に僕は朝早くからコンビニに向かっていた

コンビニまでは下り坂だから帰り道を考えるといつも少し憂鬱になる

おはよ 珍しいね

ふと声の方を見るとリコだった
近所に住む同級生
小学生の頃は一緒に学校に行ったりしてたが
中学に入った頃から少し疎遠になっていた

部活中止になったんよ

そか、いつも部活でこんな時間にはいないんだね どこいくの?

コンビニ

わたしもコンビニ

久しぶりにリコと並んで歩く

帰りの坂道やだよね

おまえんとこのが先に着くじゃん

まあね

コンビニで買い物を済ませ帰り道も一緒に歩く

あつーい

行きはよいよい だな

暑さと坂道にお互い無言になる

隣を歩くリコの首すじに汗がつたう

僕はなんだかドキっとした

んじゃまたね

そう言って家に入ってくリコを見送りながら

僕の憂鬱はいつのまにか消えていた
青春
公開:24/06/17 07:00

icchi

頭の中に浮かんでは消える意味のない想いのようなものを成仏させてあげたくてただただ書いてます

青春の呪いが多分にかかってると思われます

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