ラビアンローズ
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「こんにちは、素敵なご婦人。今日はどのようなご用件でしょうか?」
「こんにちは、ご主人。変わった花を探しているのだけれど、何か無いかしら?」
「変わった花、ですか。でしたら薔薇はいかがでしょう。当店では95色の薔薇をご準備しております」
「まあ、すごいわね。私が見たことがない色もありそうね。それじゃあ……96色目の薔薇を準備していただけるかしら?」
「96色目……ですか。2週間ほどお時間いただけますか?」
「ええ、ではまた2週間後に」
2週間後
「こんにちは、ご主人。96色目の薔薇は準備できたかしら?」
「ご婦人、お待ちしておりました。こちらをお受け取りください」
花屋の主人が渡したのは、一輪のふつうの赤い薔薇だった。
「これが96色目? 普通の色の薔薇に見えるのだけれど……」
「フフ……96色目はあなたの目の前の色ですよ」
「素敵なあなたに出会えた、私の人生の色です」
「こんにちは、ご主人。変わった花を探しているのだけれど、何か無いかしら?」
「変わった花、ですか。でしたら薔薇はいかがでしょう。当店では95色の薔薇をご準備しております」
「まあ、すごいわね。私が見たことがない色もありそうね。それじゃあ……96色目の薔薇を準備していただけるかしら?」
「96色目……ですか。2週間ほどお時間いただけますか?」
「ええ、ではまた2週間後に」
2週間後
「こんにちは、ご主人。96色目の薔薇は準備できたかしら?」
「ご婦人、お待ちしておりました。こちらをお受け取りください」
花屋の主人が渡したのは、一輪のふつうの赤い薔薇だった。
「これが96色目? 普通の色の薔薇に見えるのだけれど……」
「フフ……96色目はあなたの目の前の色ですよ」
「素敵なあなたに出会えた、私の人生の色です」
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公開:24/06/12 09:49
短編掌編をよく書いています。
時々何かに入賞したりします(2回)。
わけのわからない世界観を生み出したいです。
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