京都の旅

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私は、友人と京都旅行に来ている。

旅館に着いた私達は、移動と観光の疲れのせいか早めに
床に就く。

深夜、ふと目が覚めると洗面所の方だろうか…話し声が聞こえてきた。

恐る恐る確かめる。

すると、束帯を着た10cmほどの平安貴族の男性2人と、十二単を着た姫2人が話をしていた。
私には暗闇の中、4人が、ぼんやりと光って見える。
呆気に取られて見ていると、4人は私の視線に気が付き
慌てて排水溝の中に消えていった。

翌日も観光をして新幹線で帰京。


実は姫を1人、京都から連れてきた。
友人には内緒だ。

昨夜、姫達は逃げたが1人の姫がすぐに戻ってきた。
そして夫と別れたいので、どこかに連れて行って欲しいと私に懇願した。

姫は東京での生活が、とても気に入り私が結婚した時も付いてきた。勿論、夫にも姫を紹介した。今では3歳の娘とも仲良しで桃の節句の時には、美しい舞を披露してくれる。
ファンタジー
公開:24/05/31 18:00
更新:24/06/29 11:40

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