アカシックレコードと競馬場のおっさん

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ーこんばんは、私は記憶の女神。貴方にアカシックレコードに干渉出来る権利を差し上げます。

おっさんは薄い布団に寝っ転がっている。

ーアカシックレコードというのは全ての事象を記録している場なんですよ。
さぁ、貴方はどんな情報が欲しいですか?
ー…うるせぇ
ーえ?
ーうるせぇ!明日早ぇんだからゴチャゴチャ抜かすなぁ!

次の日、競馬場

ーあの、干渉出来ればどの馬が一等になるか丸わかりなんですよ?
ーお前、最初っから分かってるレースなんて見ても面白くねぇよ!

おっさんは女神の助けを借りずに大勝ちして大層、喜んだ。

上機嫌のおっさんは、女神にラーメンを一杯ご馳走した。

人間がどのように情報を使うか試したのだが
先が分からないってのも悪くないんだなぁと
女神は、しみじみとそう思いスープを飲み干した。

女神が、おっさんに干渉した事で記録の変化が起こる。
結果、女神の好物が情報に追加された。
SF
公開:24/05/30 21:17
更新:24/06/03 15:12

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