満月じゃなくても+
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私達は海や街の灯りが一望出来る公園のベンチに並んで腰掛けている。風が心地良い。春の匂いを味わっていると、彼が話し出す。
「月が綺麗ですね。そういえば、昔の文豪が、『I love you』を『月が綺麗ですね』と訳したっていう話があって、この話大好きなんですよね」
「へぇー、素敵なお話ね。月と言えばあなたがいつも着けている時計の歯車も月みたいね」
「本当だ。満月みたいですね」
付き合い始めて3年になるが、彼は優しく、いつでも明るい。私はいつも彼から力をもらっている。私も彼を支えていきたいなと思っている。
「あなたには今宵の月がどう見えていますか?」
彼は少し緊張した声音で私に尋ねる。
「そうねぇ..少し欠けてるけど...とっても月が綺麗ですねぇ」
私は笑顔で答える。
「そっかぁ。これからも一緒に見ていたいです」
「はい。私もです」
それから30年。
相変わらず、月は綺麗です。
「月が綺麗ですね。そういえば、昔の文豪が、『I love you』を『月が綺麗ですね』と訳したっていう話があって、この話大好きなんですよね」
「へぇー、素敵なお話ね。月と言えばあなたがいつも着けている時計の歯車も月みたいね」
「本当だ。満月みたいですね」
付き合い始めて3年になるが、彼は優しく、いつでも明るい。私はいつも彼から力をもらっている。私も彼を支えていきたいなと思っている。
「あなたには今宵の月がどう見えていますか?」
彼は少し緊張した声音で私に尋ねる。
「そうねぇ..少し欠けてるけど...とっても月が綺麗ですねぇ」
私は笑顔で答える。
「そっかぁ。これからも一緒に見ていたいです」
「はい。私もです」
それから30年。
相変わらず、月は綺麗です。
恋愛
公開:24/06/03 14:18
ショートショートに魅了されています。
いつか本を出すことが目標です。
宜しくお願い致します。
こちらで初めて書かせていただいた「駅伝家族」で賞をいただきました。
また、伊坂幸太郎さんの「ガソリン生活」のキャッチコピーコンテストに入賞し、文庫版の帯に同ペンネームで使用されております。
noteにも【チョルクーパー】というペンネームでショートショートを投稿しておりますので、フォローして下さると嬉しく思います。
投稿している作品は同じですが、改行などの関係で読みやすくなっております。
多少加筆修正もするかもしれません。
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