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人は死ぬと階段の前に立たされる。これは「天国への階段」と呼ばれている。そしてこの階段を登り切ったものだけが天国への入場券を手に入れることができる。道中、何人かの天使が頭上を通過するので、そのタイミングで天使たちに上まで運んでもらうのも可能である。しかし、彼らは非常に気まぐれで、また遊び心に富んでいるため気分によっては逆に振り出しに戻されるかもしれない。そしてこの階段について留意したいのが誰しもが平等に同じ階段を与えられるわけではないという点である。階段の長さ、1段の高さ、斜面の角度は生前の素行、充実度、幸福度、周囲への影響、など様々な観点から総合的に評価され、階段の難易度に反映される。極端な話、生前に英雄的な功績を収めた人は短く、ほぼ平坦な階段が用意され、世紀の大罪人とあればその階段はほぼ直角の果てのないものとなるだろう。尚、この評価はその人が生きた世界、時代の価値観が基準となる。
ファンタジー
公開:24/05/26 21:32
舞茸です。
舞茸そのものです。
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