ダンスダンス革命

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ダンスと自由についての話をしようか。

先の戦争での大敗の後、我が南ボポンド共和国では義務教育課程にダンスを導入したんだ。

型の習得を推奨し、かつ歴史の理解を重視する理論徹底派と、元来子供には無限の可能性が眠っていると信じ先入観の植え付けを避け自主性を重んじる自由派の2派がいた。
教育科学省内でのカリキュラム策定の主導権を争っていたが、現在では自由派閥がメインストリームとなっているんだ。

でもこれが良くなかった。

この国にとっては近代化のツールとして官主導で取り入れられたダンスは、もともと経済先進国では時に反権力的な表現を担い、異物として、カウンターカルチャーとしての手段と文化であり、市民運動そのものだった。

その前提をすっ飛ばし、コンテクストの理解や理論の浸透を怠ってきた教育のなかでは、ダンスとはふわふわとしたイメージの域をでない空虚な「何か」だ。

言ってる意味はわかるかい?
公開:24/05/29 14:17
更新:24/06/13 19:18
#ダンス #自由 #戦争 #アート

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読んでくれたかた、ありがとうございます。

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