アカバラ

大輪のアカバラが今年もローズガーデンに咲き誇る。

カバが大きなあくびをするように花開くアカバラは、品種改良によって生まれた新しい薔薇だ。薔薇だが棘はない為、安心して触れることができ、手折ると赤い汗のような液体を流す。蕾の頃はカバの顔みたいな形をしていて「くぁぁ〜」とあくびをするように花開く瞬間が特に人気だ。動画におさめてSNSへアップする人も多い。また、開花の際に零れるバ二ラを彷彿とさせる甘い香りにはリラックス効果があり「アカバラの吐息」なんて呼ばれている。
他の薔薇とは全く異なる最大の特徴がその開花後。なんと自力で移動することができるようになるのだ。ローズガーデン内を上品な香りとともにのそりのそり…と移動する姿は優雅だし、池で水浴びする時もなんとも言えない愛らしさがある。

のびのびと育てることのできる環境さえあれば、家にもアカバラをお迎えしてみたいものなのだがなぁ…。