修学紀行:序章

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私は今、飛行機に乗っている。それは単に場所と場所を繋ぐ乗り物ではない。私を未知なる世界へ案内する案内人のようなものだ。私は飛行機の窓を眺めながら、ぼんやりと思考する。
空に浮かぶ真っ白で巨大な城を潜り抜ける。時折、小さく可愛らしい羽を生やした天使が窓を覗き込んでくる。天使は手を振って、視界からぱっと消えていく。私は顔を綻ばせ、ゆっくりと前を向く。イヤホンから流れる希望に満ち溢れるナンバーが、初めて降り立つその場所への、小さな不安を遥かに上回る期待と青春の匂いで埋め尽くしていく。私は静かに思いを馳せ、到着を待った。
ファンタジー
公開:24/05/21 21:32
更新:24/05/21 22:03
連作 飛行機 修学旅行

ちむ( 愛媛県 )

文を書くことにハマり、最近活動を始めたひよっこ高校生です。お手柔らかにお願いします。

近況報告です!
長らく投稿をお待たせしてしまっていてすみません…ペンが(頭が)絶不調に陥っていまして中々「コレだ!」という作品が書けず…抜け出し次第投稿しますのでゆる〜くお待ちくださいませ!

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