猫の自立

猫は人にペットとして飼われたり、猫カフェで可愛がられたり、一匹狼の野良猫として生きて行くしか無い。
現状維持ではいつまでも猫の地位は向上せず、先ず自ら勉強をし人間社会から自立すべきだ。
そこで猫博士は猫専門の教育機関として猫図書館を造り、色々な本を読ませ勉強させ知識や思考力・判断力・実行力を身に付けさせよう。それらの能力をフル活用して人をリードする存在になろうと、猫社会に強くアピールした。
そこで手始めに良く訓練された豊富なスタッフを配置した猫図書館を設立した。
そこには経営者・技術者等を育てるに必要な、汎ゆる検索もできるデータベースも備えられていた。勿論電子書籍も用意され、あらゆる疑問に答えている。
この図書館に通う利用者が増え喜んでいたやさき、寄り道して来なくなる者が出てきた。
調べると図書館の周りにはマタタビの木が多く、どうもここの魅力に負けてしまい勉強をサボっている事が判明した。