学生落語会

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落語会開催の町内回覧板が回ってきた。地域に在る大学の落語研究会から精鋭4名の部員が来て熱演してくれるとの事。入場料は無料で、お気軽にお越しくださいとあった。
家から近い公民館で催され面白そうなので行ってみた。
早めに着き開演を待っていると、開場には出囃子が流れ雰囲気も盛り上がる。開演となり出演する若者の紹介があり、下級生から順番に上がる。着物姿の男性が靴を脱いで高座に上がったので笑ってしまった。彼等は簡単に自分のエピソードを話し、自然体で演題に入って行く。最後はリーダーの4年生女性で〆る、彼女は真打ちの様に着物に羽織も着て登壇し、手拭や羽織には自分の名に因んだ椿があしらわれておりプロ級だ。
古典落語であったが流暢に語り、時には扇子で床をトントンと叩いたり、手拭を出し書状を読む振りをしたり本格的だった。
中にはクラブ活動が楽しくて留年していると言う輩もいたので落語家ならぬ落伍家だと感心した。
ファンタジー
公開:24/05/21 17:03

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