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出張先の愛媛で買ってきたクラフトビールがキッカケで、幼馴染と“クラフトビール宅飲み“を始めた。俺がツマミを作り、幼馴染が全国からお取り寄せするのがルーティンだ。
“KOI BEER“
アルファベットの横には、鯉が泳いでいる。この缶可愛いなと思いながら、ビールをグラスに注ぐ。
「飲む前に説明したい事がある。」
「飲みながらじゃだめか?」
俺は、手のひらで感じていた冷たい感触を手放し、ため息をつく。
「このビール、一緒に飲む相手によって、味が変わるんだ。苦味が増したり、甘みが増したり、甘酸っぱさを感じたり。」
「…。」
「ということで、乾杯。」
「…乾杯。」
俺が一口飲むと、幼馴染が「どうだ?」と聞いてきた。
「ちなみに…俺は甘酸っぱい。」
そういう事かと思いながら、「…俺は、甘いよ。」と答える。ガッツポーズをしている幼馴染を横目で見ながら、俺はビールを一口噛み締めた。
“KOI BEER“
アルファベットの横には、鯉が泳いでいる。この缶可愛いなと思いながら、ビールをグラスに注ぐ。
「飲む前に説明したい事がある。」
「飲みながらじゃだめか?」
俺は、手のひらで感じていた冷たい感触を手放し、ため息をつく。
「このビール、一緒に飲む相手によって、味が変わるんだ。苦味が増したり、甘みが増したり、甘酸っぱさを感じたり。」
「…。」
「ということで、乾杯。」
「…乾杯。」
俺が一口飲むと、幼馴染が「どうだ?」と聞いてきた。
「ちなみに…俺は甘酸っぱい。」
そういう事かと思いながら、「…俺は、甘いよ。」と答える。ガッツポーズをしている幼馴染を横目で見ながら、俺はビールを一口噛み締めた。
ファンタジー
公開:23/11/03 20:00
更新:23/11/03 22:45
更新:23/11/03 22:45
#クラフトビールコンテスト
#恋愛 #クラフトビール #幼馴染
朗読家•演出家•劇作家。朗読で舞台芸術に取り組む。対面とオンラインにて、朗読と伝え方講座(プレゼン指導・話し方ボイストレーニング・コミュニケーションなど)を行う。
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