日本人あるある

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「うちの会社に苦情処理係のおじさんがポルシェで通って来るんだけど、仕事しないと麦酒が旨くないから、還暦過ぎても働いてるらしいんだ」
「羨ましいのか残念なのか微妙な話だな。年取るとそうなるのか?」

 地域興しNPOの仲間二人の会話で僕は閃いた。
「それ、町興しに使えるな。日本初、仕事をしなくても旨い麦酒の開発」
「どうやって?」
「飲食のコンサル入れて、仕事していない酒好きの人に色んな麦酒を飲んでもらい嗜好を調査、彼らが一番喜ぶ麦酒を開発する」
「その人達って元々仕事関係なく麦酒が旨いんじゃないの?」
「じゃあ、退職したての人を選ぶか」
「年齢的にノンアルの方がよくない?」

 こうしていざ始めてみると、課題続出、苦労の末、何とか一年後に麦酒が完成。道の駅に置くと二時間で完売、その後も絶好調のまま最初の週が終わり、仲間と打ち上げをした。
「かーっ、やっぱ仕事の後の一杯は最高!」
その他
公開:23/11/02 21:55
更新:23/11/14 06:46

西邑昼夜( 川崎 )

何一つ実りませんが、作るプロセスを楽しんでいます。

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