忘却書店

貴方がとても楽しみにしていた本があったとしよう。
その本の結末をSNSないし周囲の誰かからネタバレされてしまった。とてもショックだろう。
そんな時は忘却書店に訪れるといい。そこでネタバレされてしまった本を購入すると、その本についての記憶を忘れる事ができる。
ただし注意点が一つ。
”本についての記憶を忘れる”というのは、その本が発売している事も、いつ出たのかも忘れてしまう。
なので忘れる前には手の甲にでもマジックで『○○の本、□月□日に発売。購入済』等、自分宛にメッセージを書いておく事をお勧めする。
忘却書店で売られているものは忘却のみ。本を買った事実までなくなるわけではない。
「この本、いつ買ったんだっけ…」なんて家にある本を見て首を傾げる。同じ本をもう１冊買ってしまう。
これもよくある事だ。
なお、忘却書店で購入した本は忘却の為、購入後に記憶とともに失われる。そこは悪しからず。