もしもの未来~カメムシの話~
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「あっ!カメムシだぁ!」
「ほんとだ!キレイな緑色~」
「激レアだよね?」
「激レアだね。」
いつもの公園の草むらで、私達はその緑色の宝石のような姿にしばらく見とれていた。
「ね、知ってる?カメムシって、昔はすっっごく臭かったらしいよ?」
「ええっ!?嘘でしょぉ??」
「それが本当らしいのよ。あまりの臭さに皆から嫌われてたんだって。」
「そんなに!?信じられないなぁ~」
「ところがある時に突然変異して、とっても良い香りを放つようになったんだって。でもそれがきっかけで、乱獲されて、絶滅危惧種に指定されたみたいよ?」
「そうなんだ…」
次の瞬間、カメムシは美しく透き通った羽を広げて飛んでいった。近くで声がした。
「あっ!!カメムシだ!!」
「捕まえろ!!」
私達の鼻を甘い残り香がくすぐった。
「あんな風になりたかったわけじゃないだろうにね…」
友だちがぽつりと言った。
「ほんとだ!キレイな緑色~」
「激レアだよね?」
「激レアだね。」
いつもの公園の草むらで、私達はその緑色の宝石のような姿にしばらく見とれていた。
「ね、知ってる?カメムシって、昔はすっっごく臭かったらしいよ?」
「ええっ!?嘘でしょぉ??」
「それが本当らしいのよ。あまりの臭さに皆から嫌われてたんだって。」
「そんなに!?信じられないなぁ~」
「ところがある時に突然変異して、とっても良い香りを放つようになったんだって。でもそれがきっかけで、乱獲されて、絶滅危惧種に指定されたみたいよ?」
「そうなんだ…」
次の瞬間、カメムシは美しく透き通った羽を広げて飛んでいった。近くで声がした。
「あっ!!カメムシだ!!」
「捕まえろ!!」
私達の鼻を甘い残り香がくすぐった。
「あんな風になりたかったわけじゃないだろうにね…」
友だちがぽつりと言った。
その他
公開:23/10/31 00:21
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