ギフト
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今日で引きこもって10年。もういい加減家から出たい。でもやっぱり玄関で足が震えるんだ。
就職に失敗したからってなんでこんなに引きこもらないといけないんだ。50社落ちるくらいどうってことないじゃないか。
でも、あの時の面接官の目はこわかったな。
それからおかしくなったんだよ急に。
「コンコン」
小さいドアのノックの音がする。きっと母だろう。床を擦る音がして、すぐに足音が遠のく。
ご飯はいつも冷蔵庫に保管してるはずなのに。
気になった私は、そっとドアを開く。
小さな段ボール箱だった。カラカラと音がする。
「え?ビール?」
開いてみると、そこには印象的な柄のクラフトビールがあった。
缶を半分回すと、そこには旧友の名前と手書きの文章が刻まれていた。
「親友10周年おめでとう!またどっかで遊ぼうよ。」
そっか…ぼくは一人じゃないんだ。
就職に失敗したからってなんでこんなに引きこもらないといけないんだ。50社落ちるくらいどうってことないじゃないか。
でも、あの時の面接官の目はこわかったな。
それからおかしくなったんだよ急に。
「コンコン」
小さいドアのノックの音がする。きっと母だろう。床を擦る音がして、すぐに足音が遠のく。
ご飯はいつも冷蔵庫に保管してるはずなのに。
気になった私は、そっとドアを開く。
小さな段ボール箱だった。カラカラと音がする。
「え?ビール?」
開いてみると、そこには印象的な柄のクラフトビールがあった。
缶を半分回すと、そこには旧友の名前と手書きの文章が刻まれていた。
「親友10周年おめでとう!またどっかで遊ぼうよ。」
そっか…ぼくは一人じゃないんだ。
青春
公開:23/11/01 01:32
2023/10/19に参戦した新参者です。忌憚のないコメントお待ちしております。
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