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老刑事サイトウに予告状が届いた。
山荘での殺人。吹雪の山荘へ向かうと、そこには謎の招待状で集められた客達がいた。
「どうも、刑事のサイトウです」
老刑事は青年に名前を告げる。
「やぁ、偶然ですね。僕もサイトウって言います」
青年は、笑顔で返す。
「…そちらの方は?」
青年の後ろに控える面々に、刑事は尋ねる。
「サイドウです」
「…そちらのあなたは?」
「サトウです」
「…お隣の方は?」
「あの、私たちもサイトウです」
「私たち、双子なんです」
「…そちらは?」
「イトウです…でも、離婚も近いので旧姓のサイトウって呼ばれてます」
「…あなたは?」
「息子のサイトです」
老刑事は唸りながら頭を掻きむしる。
名前と顔が覚えにくいのは、歳のせいか、それとも罠か。
ワンワンと危険を知らせるかのように吠える犬の首輪にある『サイトー』のネームプレートを見ながら、老刑事は彼らへの殺意に目覚めた。
山荘での殺人。吹雪の山荘へ向かうと、そこには謎の招待状で集められた客達がいた。
「どうも、刑事のサイトウです」
老刑事は青年に名前を告げる。
「やぁ、偶然ですね。僕もサイトウって言います」
青年は、笑顔で返す。
「…そちらの方は?」
青年の後ろに控える面々に、刑事は尋ねる。
「サイドウです」
「…そちらのあなたは?」
「サトウです」
「…お隣の方は?」
「あの、私たちもサイトウです」
「私たち、双子なんです」
「…そちらは?」
「イトウです…でも、離婚も近いので旧姓のサイトウって呼ばれてます」
「…あなたは?」
「息子のサイトです」
老刑事は唸りながら頭を掻きむしる。
名前と顔が覚えにくいのは、歳のせいか、それとも罠か。
ワンワンと危険を知らせるかのように吠える犬の首輪にある『サイトー』のネームプレートを見ながら、老刑事は彼らへの殺意に目覚めた。
その他
公開:23/10/25 17:00
更新:23/10/25 20:19
更新:23/10/25 20:19
2021年7月、投稿開始。
小説を読むのが好きですが、書くのも楽しそうで始めてみました。
読んでいただければ幸いです。
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