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王様は、ビールなる飲み物が街で話題だと聞きつけました。
「我にもビールを持ってこさせよ。ただし…」側近は足を止めます。
「庶民と同じ代物は言語道断。我に相応しい特注を持ってこさせよ」
家来は醸造家を訪ねましたが、特注と聞くと皆難色を示しました。
そんな中、若き醸造家が名乗りをあげました。
「待たせたな。執務がたて込んでおってな」
「王様、実は街で飲まれているのはB等級の発酵麦汁を指してビールと呼びます。希少なA等級の代物をお持ちしました」
「ビールとはそういう意味だったのか」「仲間内ではエールと呼び量産が叶わず。まさに献上の為だったのかと」
「おお。まさに我に相応しい!」
「それで、まんまビールを出したんだろ。エールなんて嘘ついて」仲間が問い詰めます。
「執務終わりを狙って行ったんだ。俺達のビールを特注にするならこれしかないだろ」
「…そういうことか」
「仕事終わりの一杯が格別だ」
「我にもビールを持ってこさせよ。ただし…」側近は足を止めます。
「庶民と同じ代物は言語道断。我に相応しい特注を持ってこさせよ」
家来は醸造家を訪ねましたが、特注と聞くと皆難色を示しました。
そんな中、若き醸造家が名乗りをあげました。
「待たせたな。執務がたて込んでおってな」
「王様、実は街で飲まれているのはB等級の発酵麦汁を指してビールと呼びます。希少なA等級の代物をお持ちしました」
「ビールとはそういう意味だったのか」「仲間内ではエールと呼び量産が叶わず。まさに献上の為だったのかと」
「おお。まさに我に相応しい!」
「それで、まんまビールを出したんだろ。エールなんて嘘ついて」仲間が問い詰めます。
「執務終わりを狙って行ったんだ。俺達のビールを特注にするならこれしかないだろ」
「…そういうことか」
「仕事終わりの一杯が格別だ」
その他
公開:23/10/26 11:47
まずは自分が楽しむこと。
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