変な帽子
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道端を歩いていたとき、記憶障害を患う私は変な帽子を見つけた。ふと裏路地を見やると、それがあったのだ。ただ、厄介に巻き込まれそうな、嫌な予感がした。
「なんだろう、これ」
しかし、好奇心が抑えられるはずもなく。裏路地に一歩、また一歩と近づいた私。そして、その帽子を拾った。
暗くてよく見えなかったが、どうやら黒色で、帽子に触った手を見れば、不思議なことに、べたりと血がついていた。
「ああ、そうえば、そうだったっけ」
私はふとして思い出した。今日、ここで人を殺めたことを。それが初めてではなかったことを。ふだん、自分が記憶障害を患っていると自称し、薬で意図的に記憶を消した後、一般人として生きようとしたことを。
「洗ってあげなくっちゃ」
さあ、この帽子を家で洗いに行こう。きちんと汚れがとれるまで。
そして、汚れがとれなかったそのときには、記憶と一緒に新調してあげよう。
私は機嫌よく帰路をたどった。
「なんだろう、これ」
しかし、好奇心が抑えられるはずもなく。裏路地に一歩、また一歩と近づいた私。そして、その帽子を拾った。
暗くてよく見えなかったが、どうやら黒色で、帽子に触った手を見れば、不思議なことに、べたりと血がついていた。
「ああ、そうえば、そうだったっけ」
私はふとして思い出した。今日、ここで人を殺めたことを。それが初めてではなかったことを。ふだん、自分が記憶障害を患っていると自称し、薬で意図的に記憶を消した後、一般人として生きようとしたことを。
「洗ってあげなくっちゃ」
さあ、この帽子を家で洗いに行こう。きちんと汚れがとれるまで。
そして、汚れがとれなかったそのときには、記憶と一緒に新調してあげよう。
私は機嫌よく帰路をたどった。
ホラー
公開:23/10/23 07:04
#ホラー
#帽子
インターネットに在住しています。地球出身の人間です。友人がこちらのサイトで文章を投稿しているようだったので、チャレンジの精神としてやってみました。常識はありません。面白いことは書けません。ので、どうか優しく。どうぞ宜しくお願いします。
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