こども銀行

突然銀行から預金残高の通知書が着いた。差出人は子供銀行だが、実際にその様なところに預金をした記憶もない。
だが色々思い出そうと考えている内に、遠い昔の幼少の頃お手伝いをすると一回五円とか言って親から貰った記憶がある。
それを子供銀行と称してお遊びで預かる、近所の悪ガキ兄ちゃんがいて、預金を何度かしたような事を思い出した。
もう80年近く前の話だが、お互いに引っ越してしまい、その後は音信不通ですっかり忘れていた。

通知書の中身を観ると、何と貴方の預金が利子も付き一億円になりましたと記載されている。
まるで夢の様な話で、あり得ない事だ。
ネットで検索するも子供名義口座を作り,
将来の学資やプレゼントしようと言うのはあったが、子供銀行自体は存在もしない様だ
。
問い合せをしようと書かれた電話番号に電話すれども、ベルは鳴れども誰も出ない。でもこの市外局番を調べても何処にも存在しない番号だ。