ドラフトビール

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ドラフトビールは、毎年ひとつだけ選ばれるクラフトビールの最高峰だ。
クラフトビールの色や香り、気泡、味はさることながら、生ビールをドラフトビールと呼ぶが、ドラフトには「起草」の意味もあることから、文案を作るかのように、地元の素材をどのようにブレンドして唯一無二の地ビールを醸成させるかが重要だ。
そして、酔いがまわってきたときに、そのクラフトビールが作られた場所の風情や景色が鮮明に脳裏を駆けめぐり、実際に現地を訪れたかのような思いに浸れるかが評価の最大のポイントになる。だから、キャッチコピーも「酔えば観光気分なビール」だ。
今回も各都道府県の代表として選りすぐりのドラフトビール候補が集まった。
いよいよドラフトビール会議のスタートだーー。
グルメ通や旅行好きなど、ビール党以外の審査員も厳正に評価する。
すべてを試飲後、最初の審査員の名前がアナウンスされた。
「第一選択希望クラフトビール……」
その他
公開:23/10/21 06:51
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SHUZO( 東京 )

1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育つ。同志社大学経済学部卒業、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年6月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。
2022年3月26日に東京・駒場の日本近代文学館で行われた『ショートショート朗読ライブ』にて自作「寝溜め袋」「仕掛け絵本」「大輪の虹列車」が採用される。

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