おすそわけ

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引っ越し初日、お隣りさんに挨拶しに行くと作り過ぎてしまったという夕食を分けてもらった。
一人暮らしにその申し出はありがたい。しかも優しそうなお姉さんだった。もしかして恋に発展するかも…そんな妄想をし、洗った食器を返そうとお隣さんの部屋の呼び鈴を鳴らす。
…あれ?留守かな?
そこに偶々通りかかった大家さん。首を傾げる僕に一言。
「そこ、誰も住んでいないよ」
背筋が凍る。じゃあ、あの人は一体誰なんだ?
驚きに食器を落として割ってしまった。大家さんに片付けを任せ、僕は部屋へと逃げ帰った。
恐怖に震える僕。
『美味しかった?』
お姉さんが僕の部屋にいた。その顔から目玉がポロリと転がり落ちる。
『はい。あ~ん』
お姉さんは蛆の沸いた手で優しく僕の顔を掴むと床に落ちた目玉を拾い上げ、無理やり僕の口へと押し込む。
悲鳴は上げられない。だって僕の口の中はお姉さんからのおすそわけで一杯にされているのだから。
公開:23/10/20 20:52

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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