竹の馬
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2本の竹竿を右に左に1本もって、横木の足掛かりに足をのせて、右左右左歩いて走って。高足とも言ったっけ。
幼い頃、竹馬に乗って遊んだ友たち。竹馬の友たち。
今は、どうしているだろうか。
私は床に臥せている。
間もなく寿命が尽きようとしているのが、自分でもわかる。
ぱからっぱからっぱから
馬が走る音が聞こえる。
ぱからっぱからっぱから
馬が近づいてくる。
走馬灯のように、あの日のみんなが。竹馬で遊んでいるみんなの姿が見えた。楽しそうなみんなの声も聞こえた。
私の頭の中を駈け巡り、幻覚だろうか。幻聴だろうか。
いや、確かに竹の馬が駈けてきた。
しなやかな竹の馬だ。
あの日のみんなが。竹馬で遊んでいるみんなの姿が見えた。楽しそうなみんなの声も聞こえた。
竹の馬が、私を優しくみつめた。
私は息をひきとった。
竹の馬が私を乗せて、天へ上ってゆく。
私を乗せて。
ぱからっぱからっぱから
幼い頃、竹馬に乗って遊んだ友たち。竹馬の友たち。
今は、どうしているだろうか。
私は床に臥せている。
間もなく寿命が尽きようとしているのが、自分でもわかる。
ぱからっぱからっぱから
馬が走る音が聞こえる。
ぱからっぱからっぱから
馬が近づいてくる。
走馬灯のように、あの日のみんなが。竹馬で遊んでいるみんなの姿が見えた。楽しそうなみんなの声も聞こえた。
私の頭の中を駈け巡り、幻覚だろうか。幻聴だろうか。
いや、確かに竹の馬が駈けてきた。
しなやかな竹の馬だ。
あの日のみんなが。竹馬で遊んでいるみんなの姿が見えた。楽しそうなみんなの声も聞こえた。
竹の馬が、私を優しくみつめた。
私は息をひきとった。
竹の馬が私を乗せて、天へ上ってゆく。
私を乗せて。
ぱからっぱからっぱから
その他
公開:23/10/17 17:34
馬
竹馬
走馬灯
走馬燈
寿命
死
日常
童話
絵本
はじめまして。
「まえとら」と申します!作品を読んでいただけたら嬉しいです!
※以前の作品に関しましては、「前虎」ページにて184作品をご覧いただけます。
(そちらのページは2023年4月23日からログインできない状態でしたが復旧したようです。)
今後の投稿作品は、こちらの「まえとら」のページに投稿いたします!
■小説投稿サイト「小説家になろう」さんでの「まえとら」ページでも全作品ご覧いただけます。
よろしくお願いいたします。
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