博士と助手とタイムマシン

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タイムマシンに己が30年の人生全てをかけた。
仲間達は二十歳過ぎる頃に皆、俺のもとを去った。残ったのは助手が一人。
「私は博士についていきます」と言ってくれる彼女に『こいつ、俺に惚れているな』と確信する。
俺は優秀な助手の手助けもあり、タイムマシンを完成させた。まずは俺が実験体となる。
行先は1時間前。時間遡行が始まる。
「博士!私はあなたが大好きです!」
俺は助手の告白の返事を返せなかった。
返そうにも俺は60年前に到着していた。時間遡行には成功したが、時間座標指定に失敗した。
しかもタイムマシンは壊れてしまい、この時代では直す事も出来ない…
途方に暮れる俺は60年前で、新しい生活を始めるしかなかった。
あれからもう40年が経つ。俺は今、生まれたばかりのひ孫を抱いている。
可愛い女の子だ。俺はこの子が20年後、どこで何をしているか知っている。
「俺も大好きだったよ」
やっと返事が出来た。
公開:23/10/11 21:10

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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