よろこび〜る

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面白いクラフトビールが飲める店があると同僚に誘われ行ってみた。
店の壁には4つのビールサーバーがあり、先ずはこれをとマスターが右端のサーバーからビールを注いでくれた。喉がカラカラだった俺はそれを一気に飲み干した。するとメールの着信が。先日応募した映画チケットの当選メールだった。
「今飲んだのは喜ビールといって飲むといいことが起こる不思議なビールさ」同僚がにやりと笑った。
「じゃあその隣は?」俺は右から2つ目のサーバーを指差した。
「大喜ビール」
「3つ目は?」
「超喜ビール」
ということは左端は超超喜ビール?!
俺は勝手に一番左端のサーバーからビールを注ぐとそれをぐいと飲み干した。確か今日は宝くじの当選発表だったはず。俺はスマホを開き持っていた宝くじと当選番号を照らし合わせた。なんと一等が当たっていた。
すると同僚が悪戯っぽい笑みで言った。
「お喜びのとこすまんが左端はぬか喜ビールなんだ」
ファンタジー
公開:23/10/15 00:19

杉野圭志

元・松山帖句です。

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