南極クラフト

南極を調査する仕事をしているパパが、氷の下に広がる巨大な湖を見つけ出した。
そんなパパが持って帰った水を使って、叔父さんがお酒を作った。
パパにお願いして、缶を開けさせてもらえることになった。
蓋を開けると、プシュッと炭酸が弾ける音といっしょに、泡がいっぱいに飛び出してきた。

泡の中には首の長い緑色の恐竜、頭から長いひれをなびかせる魚、図鑑でみたこともない生き物がたくさん、
ぷかぷかと浮かんでいた。
あっというまに部屋中に泡のカプセルに入った生き物でいっぱいになった。

「ママ、これ飼っていい？」
「だめよ、ただでさえ狭い家なのに、エサだってなに食べるのよ・・・」

泡の中の生き物はしばらくすると、ぐったりして部屋の隅に横たわってしまった。

「暑くて死んじゃうよ、エアコンもっと下げて！」
「電気代高いのに・・・」
生き物たちはまた元気を取り戻した。
今年の自由研究のお題が決まった。