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あの世では閻魔様を囲んで、鬼達とビール好きの人間達が酒盛りをやっていました。人間達は手渡されたビール缶を飲みながら、
ほろ苦さがたまらないとか、喉に染み渡るなとか好き勝手に言っていた。
鬼達はこのビールは亡者の汗と涙が入った地獄の水で作られたから、人間の口に合うんだと自慢していた。
ビールの泡は柔らかく泡切れも良く、この冷んやりとした口当たりが最高だと人間達は喜んでいた。
鬼達はこれを見てゲラゲラ笑い、泡は閻魔様の自信作だもの当然だ、天国まで上がって行って、仏様がこの世への移動時に乗っている雲の半分を力任せに千切って造ったものさ。閻魔様は仏様に見つかるかも知れないと、未だに冷や冷やしてるから泡は冷んやりし続けているんだ。
あちこちで笑いが起き、閻魔様の弱みも分かったし、あの世も結構面白い所だと楽しんで会もやっと終わった。
千切れた雲の合間からは、朝の光が飲み干したビール缶を照らしていた。
ほろ苦さがたまらないとか、喉に染み渡るなとか好き勝手に言っていた。
鬼達はこのビールは亡者の汗と涙が入った地獄の水で作られたから、人間の口に合うんだと自慢していた。
ビールの泡は柔らかく泡切れも良く、この冷んやりとした口当たりが最高だと人間達は喜んでいた。
鬼達はこれを見てゲラゲラ笑い、泡は閻魔様の自信作だもの当然だ、天国まで上がって行って、仏様がこの世への移動時に乗っている雲の半分を力任せに千切って造ったものさ。閻魔様は仏様に見つかるかも知れないと、未だに冷や冷やしてるから泡は冷んやりし続けているんだ。
あちこちで笑いが起き、閻魔様の弱みも分かったし、あの世も結構面白い所だと楽しんで会もやっと終わった。
千切れた雲の合間からは、朝の光が飲み干したビール缶を照らしていた。
ファンタジー
公開:23/10/09 11:09
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