タピオカ高校ラグビー部
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タピオカ高校ラグビー部が、グラウンドで困り果てていた。
「どうしたんだお前たち」
「監督」
キャプテンのタピ岡が進み出る。
「実は、ボールがひとつもないんです」
「ボールが? そんなバカなこと……ない!」
「これじゃ練習できません」
「大会も近いのに。何かないのか。似てるものでもいい」
「アーモンドとか」
「確かに似てるが」
そこへ、一人の部員が駆け込んできた。
「キャプテーン! あ、監督!」
「タピ沢、どこへ行っていた」
「はい、似てるものを探してきました」
「何か見つかったか」
「これです」
「ビール? おいおい、高校生がビールはまずいだろ」
「これはクラフトビールです」
「それがどうしたんだ。クラフトビールとラグビーボールなんて全然似てな似てる! イントネーション同じ!」
「監督!」
「よし! これで全国目指して練習だ!」
その年、タピオカ高校ラグビー部は見事全国への切符を手にした。
「どうしたんだお前たち」
「監督」
キャプテンのタピ岡が進み出る。
「実は、ボールがひとつもないんです」
「ボールが? そんなバカなこと……ない!」
「これじゃ練習できません」
「大会も近いのに。何かないのか。似てるものでもいい」
「アーモンドとか」
「確かに似てるが」
そこへ、一人の部員が駆け込んできた。
「キャプテーン! あ、監督!」
「タピ沢、どこへ行っていた」
「はい、似てるものを探してきました」
「何か見つかったか」
「これです」
「ビール? おいおい、高校生がビールはまずいだろ」
「これはクラフトビールです」
「それがどうしたんだ。クラフトビールとラグビーボールなんて全然似てな似てる! イントネーション同じ!」
「監督!」
「よし! これで全国目指して練習だ!」
その年、タピオカ高校ラグビー部は見事全国への切符を手にした。
青春
公開:23/10/06 21:09
「クラフトビール」と
「ラグビーボール」って
似てるよねってお話
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