柴田のばあい(1/3)
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「おつかれ」
会計の順番が柴田に回ってくると、レジにいる吉岡が声をかけてきた。
挨拶を交わし、今日の天気やお買い得商品の話をする。
大笑いできるほどの内容でもないが、それなりに楽しい会話を終え商品を袋に詰める。
毎日持ってきているエコバッグは、末の娘が買ったペットボトルについていたおまけで、使い始めて10年以上たつ。度重なる使用と洗濯で、描かれていたキャラクターはすでになくなり、無地のエコバッグに見えるだろう。
手に食い込むエコバックを握自転車のかごに入れると、自転車のペダルをこいだ。
夕方の5時をすぎるとあっという間に日が暮れるようになった。なんとなく自宅へ早く帰らなければならないような気になるが、夫がいる家には帰りたくはない。
尾崎の娘が亡くなったことを知ったのは、最近のことだ。
会計の順番が柴田に回ってくると、レジにいる吉岡が声をかけてきた。
挨拶を交わし、今日の天気やお買い得商品の話をする。
大笑いできるほどの内容でもないが、それなりに楽しい会話を終え商品を袋に詰める。
毎日持ってきているエコバッグは、末の娘が買ったペットボトルについていたおまけで、使い始めて10年以上たつ。度重なる使用と洗濯で、描かれていたキャラクターはすでになくなり、無地のエコバッグに見えるだろう。
手に食い込むエコバックを握自転車のかごに入れると、自転車のペダルをこいだ。
夕方の5時をすぎるとあっという間に日が暮れるようになった。なんとなく自宅へ早く帰らなければならないような気になるが、夫がいる家には帰りたくはない。
尾崎の娘が亡くなったことを知ったのは、最近のことだ。
その他
公開:23/10/04 21:34
オリジナル短編を書いています。
同名で、ほかのサイトにも投稿しています。
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