夢の中のタイムマシン
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僕はタイムマシンを買った。正確には、夢の中で過去に戻れる機械だ。今日は、小さい頃に事故で逝ってしまった、親友に会いに行く。
タイムマシンのスイッチを入れると、ここは小学生の頃の僕の部屋だ。親友は、いつもそうだったように熱心にテレビゲームをしている。
「久しぶり。」僕はおずおずと声をかけた。
「そうでもないだろ。昨日だって、出かけるときは雨がやんでただろ。転んだら、危ないからさ。おまえが困ってたら、これからも助けてやるから、安心しろよ。」
親友は、こっちを向いてにっこり笑った。
スイッチを切った。僕は泣いていた。
それから、タイムマシンはあまり使わなくなった。彼と一緒に、まだ見ぬ未来を生きようと決めた。
タイムマシンのスイッチを入れると、ここは小学生の頃の僕の部屋だ。親友は、いつもそうだったように熱心にテレビゲームをしている。
「久しぶり。」僕はおずおずと声をかけた。
「そうでもないだろ。昨日だって、出かけるときは雨がやんでただろ。転んだら、危ないからさ。おまえが困ってたら、これからも助けてやるから、安心しろよ。」
親友は、こっちを向いてにっこり笑った。
スイッチを切った。僕は泣いていた。
それから、タイムマシンはあまり使わなくなった。彼と一緒に、まだ見ぬ未来を生きようと決めた。
SF
公開:23/09/23 09:45
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