嘲りの池
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久々に田舎に帰ってきた彼女を誘って、野山を散歩した。
「へー、こんなに緑に囲まれた道があるなんて知らなかったなぁー」
「このコース、とっても癒されるからおすすめよ。」
「いいなぁー。こういうとこ憧れるなぁ~。あ、ここ圏外なんだ。スマホ使えないじゃん!ったく!」
不機嫌になる彼女にごめんね、と謝りつつ、緑の濃いほうへ進んでいく。しばらく行くと、鏡のように綺麗な池が現れた。
「ヤバーい!何コレ!初めて見た!!」
「“嘲りの池”よ」
きょとんとしている彼女に説明する。
「この池はね、人を嘲ったり軽んじた人が傍を通ると、主が現れてその人を呑み込んでしまうの。」
「へ、へぇ~、そうなんだ…で、でも私達は大丈夫よね。そんな人を嘲ったりとか…」
不意に池から何かが飛び出し、彼女を呑み込むと、池へ戻っていった。
波紋を見つめ、呟く。
自覚が無いのが一番タチが悪いのよね。
「へー、こんなに緑に囲まれた道があるなんて知らなかったなぁー」
「このコース、とっても癒されるからおすすめよ。」
「いいなぁー。こういうとこ憧れるなぁ~。あ、ここ圏外なんだ。スマホ使えないじゃん!ったく!」
不機嫌になる彼女にごめんね、と謝りつつ、緑の濃いほうへ進んでいく。しばらく行くと、鏡のように綺麗な池が現れた。
「ヤバーい!何コレ!初めて見た!!」
「“嘲りの池”よ」
きょとんとしている彼女に説明する。
「この池はね、人を嘲ったり軽んじた人が傍を通ると、主が現れてその人を呑み込んでしまうの。」
「へ、へぇ~、そうなんだ…で、でも私達は大丈夫よね。そんな人を嘲ったりとか…」
不意に池から何かが飛び出し、彼女を呑み込むと、池へ戻っていった。
波紋を見つめ、呟く。
自覚が無いのが一番タチが悪いのよね。
ホラー
公開:23/09/22 23:50
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