ポメラニアン警察　〜湘南で吠える〜

私はポメラニアン警察だ。

警視総監の命により、ポメラニアンに変身し捜査をしている。

今日も市民の安全のためにパトロール。

潜入先のおばさまに連れられ湘南の海に来た。
海は事件や事故が起きやすいのだ。
アンテナを張り巡らせ、周囲を観察する。

すると倒れている男を発見した！
まずい、私には救急に連絡する手段がない。
ここは助けを呼ぶために、
「わおーーーーん」
何度も大きな声で助けを呼んだ。
こんな時のために発声練習もしているのだ！

その声を聞きつけ人が集まり、水着の女性が機械を近づけてきた。
よし、その端末で助けを呼んでくれ。

「『お腹すいたよ〜』だって〜、ちょーかわい〜」
「アプリで犬の言葉わかるんだね〜」

騒がしさで倒れていた男が起き上がった。
「なんだよ、もう飲み過ぎちゃったよ」

まあいい、これでこの男も救われた。

私はポメラニアン警察、今日も市民の安全を守るのだ。