コンビニ(1/3)

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時計に目をやると、まもなく午後3時になるところだった。
そろそろ仕事を切り上げて、と考えたところで、保育園に迎えに行くのがとても億劫になり、ため息が出てしまった。
少しでいいからゆっくりと座りたい。さとるの希望はそれだけである。
小さなころから「ちゃきちゃき動きなさい」と言われてきた。そうすればそのあとの予定は楽になるということはわかっているが、それをこなすのが本当に面倒であることもよくあることである。
店の客は五月雨に来店する。一時はどのタイミングで帰るかは悩んでいたさとるも、今は時間で区切るしかない。
「男のくせに」と陰口をたたかれているのも知っているので、少しぐらい居心地が悪くなろうがどうでもよかった。
お金が稼げて、家から離れたかった。
その他
公開:23/09/16 07:42

どんぶり勘定

オリジナル短編を書いています。
同名で、ほかのサイトにも投稿しています。

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