特別食堂

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小学生の頃、通学路にある食堂が怖かった。いつも薄暗くて幽霊が出そうな店。
中学の頃、その存在を忘れ高校の頃に「この店まだあったんだ」なんて感想を抱く。
それと同じ感想を引きこもりの俺は抱いていた。
父に誘われ外に出るとこの食堂へと連れてこられた。
公衆の面前でお説教か…なんて想像し、食堂の外へと視線を向ける。小学生の俺がいた。
それが通り過ぎると今度は中学。さらに高校。大学の俺まで!?
何が何だと混乱する俺に父が言う。
「外にいる自分に触れなさい。そうすれば一度だけ時間を遡り、その頃に戻る事ができる」
父は優しく笑った。
「お前、あの頃に戻りたい…って毎日泣いているだろ?だから…戻っていいんだぞ」
とても魅力的な提案だが俺は断った。
「親父。まずは飯を食おう。それから…悪いけど職安に付き合ってくれないか?」
父は逃げずに俺と向き合ってくれた。俺も過去に逃げず、まずは父と向き合おうと思った。
公開:23/09/20 21:04

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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