秋の楽屋待ち

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夏が中々次のランナーにバトンタッチをせずに居ずわるので、出るに出られず秋の楽屋はギューギュー詰め状態だ。
秋刀魚、栗、松茸、柿、サツマイモ、紅葉、十五夜、彼岸花、秋の七草、コスモス、運動会、文化祭、ハロウィーン、鈴虫等などで満員だ。
こんな状態では、伝統ある日本の四季が二季になってしまうと、政府に対しても国民から厳しい批判が出てきた。
そこで夏に対し、一刻も早く去る様に説得の為、日本政府は特使を派遣する事にした。
メンバーは与党だけではなく野党も入れ、全方位の強力使節団の筈であった。
しかし、あらゆる説得に対しても夏は首を立てには振らず、俺の勝手だと強気の傲慢姿勢である。
何故なら日本の四季は元々夏が提案し作った物だ、それを少々暑いからと行って早く去れとは何たる言い草だ。
持ち株の100%は俺が持っており、名称の四季を夏・冬のみの二季に変えても良いぞ!
ファンタジー
公開:23/09/20 10:37

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