新・桃太郎伝説

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鳥の群れが天高く舞っていた。
鳥たちは地上に対象物を発見すると、
その足に掴んでいた槍を対象物目掛けて放った。

狼が切り立った崖の上で咆哮する。
小動物たちが騒めきをあげながら逃げまどう。
群れを成した狼たちは、次々と対象物目掛けて崖から跳躍する。

森のなかで猿人たちが腹ばいで身を小さくしている。
対象物に狙いを定めた猿人たちは、合図とともに、
構えた歩兵銃で対象物に一斉射撃を与えた。

鳥、狼、猿人からの一斉攻撃を軽々と躱しながら、山を駆けあがる者が居る。
山の頂にある魔王の宮殿目指して山を突き進んでいる。
槍を避け、狼の牙を躱し、弾丸の軌道から外れながら、猛進する。

魔王は宮殿で玉座に深々と腰かけ、その者を待っている。
ひじ掛けにひじをもたせて大きな手で髭をさする。
静かなしかし燃えるような意思を宿した瞳で。

ふいの風に燭台の灯が消し飛ぶ

すみません!すぐに早番と変わります!
ファンタジー
公開:23/09/09 08:02

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