死神と命の灯火の蝋燭
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死神が俺に二つの蝋燭を差し出す。
一つは太く、長持ちしそうな蝋燭。もう一つは細く、もう終わりかけの蝋燭。
「太く長いのはお前の命の蝋燭。細く短いのは病床に臥せるお前の妻の命の蝋燭だ。どうする?今ならお前の命とお前の妻の命、細工しても構わないぞ?蝋燭を取り替えるとお前はもうすぐ死ぬが、お前の妻は長生きできる。さぁ、どうする?」
細工する。と、即答した。
俺は妻の命の火で慎重に俺の蝋燭を細くしていく。溶かした蝋を集め、それを固め直したものを妻の命の蝋燭へと付け足した。
「成程。その方法があったか」と死神は感心する。
「いいだろう。お前の寿命も、お前の妻の延命も認めてやる。今まで自身の命の蝋燭を切って、他者に付け足そうといた奴はいたが、溶かし固め再利用した奴は初めて見た」
成程。その方法があったかと俺は感心した。
「切って付け足すと一瞬消える炎に、縁も途切れちまっていたな。お前のやり方が正解だ」
一つは太く、長持ちしそうな蝋燭。もう一つは細く、もう終わりかけの蝋燭。
「太く長いのはお前の命の蝋燭。細く短いのは病床に臥せるお前の妻の命の蝋燭だ。どうする?今ならお前の命とお前の妻の命、細工しても構わないぞ?蝋燭を取り替えるとお前はもうすぐ死ぬが、お前の妻は長生きできる。さぁ、どうする?」
細工する。と、即答した。
俺は妻の命の火で慎重に俺の蝋燭を細くしていく。溶かした蝋を集め、それを固め直したものを妻の命の蝋燭へと付け足した。
「成程。その方法があったか」と死神は感心する。
「いいだろう。お前の寿命も、お前の妻の延命も認めてやる。今まで自身の命の蝋燭を切って、他者に付け足そうといた奴はいたが、溶かし固め再利用した奴は初めて見た」
成程。その方法があったかと俺は感心した。
「切って付け足すと一瞬消える炎に、縁も途切れちまっていたな。お前のやり方が正解だ」
公開:23/09/13 21:12
落語・死神より
yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
そのIDも凍結されてしまったので旧アカウントには手出しができない状態です。
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…2年経過で、ただただ呆れた…
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