死神と命の灯火の蝋燭

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死神が俺に二つの蝋燭を差し出す。
一つは太く、長持ちしそうな蝋燭。もう一つは細く、もう終わりかけの蝋燭。
「太く長いのはお前の命の蝋燭。細く短いのは病床に臥せるお前の妻の命の蝋燭だ。どうする?今ならお前の命とお前の妻の命、細工しても構わないぞ?蝋燭を取り替えるとお前はもうすぐ死ぬが、お前の妻は長生きできる。さぁ、どうする?」
細工する。と、即答した。
俺は妻の命の火で慎重に俺の蝋燭を細くしていく。溶かした蝋を集め、それを固め直したものを妻の命の蝋燭へと付け足した。
「成程。その方法があったか」と死神は感心する。
「いいだろう。お前の寿命も、お前の妻の延命も認めてやる。今まで自身の命の蝋燭を切って、他者に付け足そうといた奴はいたが、溶かし固め再利用した奴は初めて見た」
成程。その方法があったかと俺は感心した。
「切って付け足すと一瞬消える炎に、縁も途切れちまっていたな。お前のやり方が正解だ」
公開:23/09/13 21:12
落語・死神より

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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