片想い

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貴女と共に過ごす夜はとても心地よい時間だわ。
でも、貴女にしたら私なんてそこら辺の女達としての存在でしかないのよね。
それでもいい。貴女とさえ一緒に居られれば。
今日も貴女と身体を重ねる。
その度に切ない気持ちになる。
(どうして私はこんな無意味な事をしているのかしら...)
ある夜、私は彼女に聞いてみた。
「どうして私たちはこんな無意味な事をしているの?」
すると貴女は、
「私が楽しいからよ。貴女の反応を見るのがとても楽しいから。いつも熱のある目線を送ってきて、よく鳴いてくれる。それが楽しくてたまらないの。」
嗚呼、やっぱり私は貴女にとってそこら辺の女達と変わらなかったのね。
「そう...」
私がそう言うと、
「まさか、本気で女同士の恋愛なんてあると思ったの?」
私は答えられなかった。
「まあ、いいわ。じゃあね。」
彼女は部屋から出ていった。
私は期待してた自分が馬鹿みたいに思えた。
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公開:23/08/26 21:50
更新:23/08/26 21:53

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