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満月の夜は決して漁に出てはならない。というのが港の決まりであった。
しかし仕来りなど聞いたことかと、若い漁師が数人舟を沖に出したそう。
漁は順調に進んだと思われたが、奇妙なものが網に掛かったという。
「おい、何だこれは」
そこに現れたのは人魚だった。
人魚というのはどれも下半身は魚、上半身は美しい女性といったものではない。
頭は人の顔で二本の角があり、首は無く体が魚のそれである。
人魚は若い漁師に向かって不気味な声でこう言った。
「お前らも私の肉が目当てだな」
人魚の肉を食べると不老長寿を得られるという言い伝えがある。
漁師達は強欲だったため、人魚を殺してしまったという。
肉を持ち帰ると忽ち港は一面異様な空気に包まれた。
海鳴りや大風が続き、最後には津波が押し寄せ港の大地丸ごと海の底に沈んでしまった。
こうして人魚の祟りとして全国に広まったそうな。
しかし仕来りなど聞いたことかと、若い漁師が数人舟を沖に出したそう。
漁は順調に進んだと思われたが、奇妙なものが網に掛かったという。
「おい、何だこれは」
そこに現れたのは人魚だった。
人魚というのはどれも下半身は魚、上半身は美しい女性といったものではない。
頭は人の顔で二本の角があり、首は無く体が魚のそれである。
人魚は若い漁師に向かって不気味な声でこう言った。
「お前らも私の肉が目当てだな」
人魚の肉を食べると不老長寿を得られるという言い伝えがある。
漁師達は強欲だったため、人魚を殺してしまったという。
肉を持ち帰ると忽ち港は一面異様な空気に包まれた。
海鳴りや大風が続き、最後には津波が押し寄せ港の大地丸ごと海の底に沈んでしまった。
こうして人魚の祟りとして全国に広まったそうな。
ファンタジー
公開:23/08/19 20:00
空想世界を広げる為書き連ねます。アドバイス、ご指摘いただけると幸いです。
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