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酷いことをした。思ってもいないことを口にして怒らせてしまった。こんな見窄らしい自分が恥ずかしくて耐えられない。
「麦わら帽子のお嬢さん、何かお困りですかな?」
誰?周りには誰もいない。縹渺と無辺際に広がる向日葵畑にポツンと一人、私が泣きじゃくっているだけ。
「ここですよ、お嬢さん」
一輪の向日葵が葉を揺らして手招きをしていた。
「何か事がおありでしょ?きっとお力になれますよ」
光輝ある向日葵が言った。
私は包み隠さず話した。誤りたい人がいる。けれど想いを伝えたいのに言葉が詰まってしまうのだと。
「それならばお任せを。さあさあ、わたくしめの電話をお使いください」
電話?向日葵は私に葉を持たせると耳に近づけ、花に向かって話すように言った。
「名と顔を思えばその人に電話が繋がります。大丈夫ですよ、相手を思うことができるのであればあなたの気持ちも自然と言葉になりますよ」
私は決心して電話を掛けた。
「麦わら帽子のお嬢さん、何かお困りですかな?」
誰?周りには誰もいない。縹渺と無辺際に広がる向日葵畑にポツンと一人、私が泣きじゃくっているだけ。
「ここですよ、お嬢さん」
一輪の向日葵が葉を揺らして手招きをしていた。
「何か事がおありでしょ?きっとお力になれますよ」
光輝ある向日葵が言った。
私は包み隠さず話した。誤りたい人がいる。けれど想いを伝えたいのに言葉が詰まってしまうのだと。
「それならばお任せを。さあさあ、わたくしめの電話をお使いください」
電話?向日葵は私に葉を持たせると耳に近づけ、花に向かって話すように言った。
「名と顔を思えばその人に電話が繋がります。大丈夫ですよ、相手を思うことができるのであればあなたの気持ちも自然と言葉になりますよ」
私は決心して電話を掛けた。
ファンタジー
公開:23/08/22 20:00
空想世界を広げる為書き連ねます。アドバイス、ご指摘いただけると幸いです。
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