座敷童子の必勝法

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「弱虫の座敷童子!まだ墓地に居たのか」猿の妖が言った。
「役立たずめ!こうしてくれる」続けて牛の妖が拳を振り上げた。
「止めなさい何してるの!」そこへ女の人が飛び込んだ。
「人の癖に我らを恐れぬとは生意気な。喰ってやっ……」
猿の妖が言掛けると女性は二人に拳骨を噛ました。
「な、なんと卑怯なぁ」
二人は星を回すと齷齪と逃げ去った。
「大丈夫?怪我してない?」
凄い!牙も角もないのに勝っちゃった。
「あの、僕を子分にしてください!」
「え!?」
もしかしてこの人なら。
「なるほどね、今夜の肝試しで人を怖がらせないと追い出されちゃうのね。でも子分は駄目よ」
「僕が弱いから?僕なんか役に立たない?」
「違うわ。喧嘩なんかで強くなっても意味ないもの。でも必勝法は教えてあげる」
 
「肝試し始めます!籤を引いて下さい」
「あれ一枚足りない?」
「いや一人多いぞ」
「キャァァ⁉」
先手必勝僕の勝ちだ!
ファンタジー
公開:23/08/21 20:00
更新:23/08/21 20:09

社 真秀

空想世界を広げる為書き連ねます。アドバイス、ご指摘いただけると幸いです。

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