0
2
金魚の銀と出会ったのは、私が小学生の頃。夏祭りに母と訪れた時の出来事だ。
「この金魚変なの!銀色じゃん気持ち悪りぃ」
金魚掬いにいた内の一匹が同級生らに虐められていた。
私は直様止めに入った。彼らは私をギロリと睨んだが母に気づき、逃げ去った。後も屋台に何人か来たが銀色の金魚を避け、別のばかりが掬われていった。
「お前も大変だな、周りと少し容姿が違うってだけで」
私はこの金魚を自分と重ねた。
「お願い!毎日ちゃんと世話をするからこの金魚救わせて」
母は私の頭を撫で、責任を持って育てなさいと言い許しを得た。
何度か挑戦するが紙が破け、捕まえても器から飛び出し、失敗が続いた。やっとの思いで掬い出せ、私はさぞ喜んだ。嬉しくて私の方が金魚より飛び跳ねていただろう。
こうして銀と名付け大変可愛がって育てた。思えば初めての友人は銀だったのかもしれない。
ありがとうと感謝の気持ちを込めて土に埋めてやった。
「この金魚変なの!銀色じゃん気持ち悪りぃ」
金魚掬いにいた内の一匹が同級生らに虐められていた。
私は直様止めに入った。彼らは私をギロリと睨んだが母に気づき、逃げ去った。後も屋台に何人か来たが銀色の金魚を避け、別のばかりが掬われていった。
「お前も大変だな、周りと少し容姿が違うってだけで」
私はこの金魚を自分と重ねた。
「お願い!毎日ちゃんと世話をするからこの金魚救わせて」
母は私の頭を撫で、責任を持って育てなさいと言い許しを得た。
何度か挑戦するが紙が破け、捕まえても器から飛び出し、失敗が続いた。やっとの思いで掬い出せ、私はさぞ喜んだ。嬉しくて私の方が金魚より飛び跳ねていただろう。
こうして銀と名付け大変可愛がって育てた。思えば初めての友人は銀だったのかもしれない。
ありがとうと感謝の気持ちを込めて土に埋めてやった。
ファンタジー
公開:23/08/13 20:00
更新:23/08/13 13:22
更新:23/08/13 13:22
空想世界を広げる為書き連ねます。アドバイス、ご指摘いただけると幸いです。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます