人に優しくできる飴
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「一日一善、ていうだろ?」
友だちが言った。
「でもさ、親切にするとか人助けとか、なかなか勇気がいると思うんだよな?そんなときにコレ!」
ぽんっ!と渡されたのは一粒の飴。
「誰かに優しくしたい勇気がいる時に、それをなめると勇気が出てくるみたいだぜ。んじゃっ」
ぽつんと残された俺は早速包みから飴を取り出し、なめながら帰路につく。と、明らかに困っている犬と目が合った。そんなうるうるした目で俺を見るな。
くぅ~ん…
…仕方ねぇな。
俺は犬を抱き上げると、知り合いの獣医さん所に駆け込んだ。
翌日。
「で?どうなったんだ?」
「飼い主と連絡とれて、一件落着~」
「そら良かったな!」
「お前がくれた飴のおかげ」
苦笑する友だちに違和感を抱く。
「あれ、ただの飴だぜ?」
顔の火照りを覚えつつ、食べ終えたアイスの棒を見る。
お、「当たり」ラッキー。
友だちはまだ笑っていた。
友だちが言った。
「でもさ、親切にするとか人助けとか、なかなか勇気がいると思うんだよな?そんなときにコレ!」
ぽんっ!と渡されたのは一粒の飴。
「誰かに優しくしたい勇気がいる時に、それをなめると勇気が出てくるみたいだぜ。んじゃっ」
ぽつんと残された俺は早速包みから飴を取り出し、なめながら帰路につく。と、明らかに困っている犬と目が合った。そんなうるうるした目で俺を見るな。
くぅ~ん…
…仕方ねぇな。
俺は犬を抱き上げると、知り合いの獣医さん所に駆け込んだ。
翌日。
「で?どうなったんだ?」
「飼い主と連絡とれて、一件落着~」
「そら良かったな!」
「お前がくれた飴のおかげ」
苦笑する友だちに違和感を抱く。
「あれ、ただの飴だぜ?」
顔の火照りを覚えつつ、食べ終えたアイスの棒を見る。
お、「当たり」ラッキー。
友だちはまだ笑っていた。
青春
公開:23/08/11 20:12
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