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目の前で少女が死んだ。
その光景を目の当たりにしてから駅のホーム、朝の8時になるとその子の幽霊が現れるようになった。
「おはようございます」
うわ、出やがった。噂をすれば何とやら。
黒髪ロングのセーラー服を着た少女が天然水片手に話し掛けて来た。
「あの雲、かき氷に見えませんか」
とんだ天然娘だ。
「天然水掛けると美味いって聞くぞ」
「本当ですか!?帰ったら試してみようかな」
「お前そもそも死んでるんだから無理だろ」なんてセリフ、言えない。
どうやらこの子は自分が死んだことに気づいていないらしい。
教えるべきか?いや、酷すぎる。俺だったら発狂する。
「あ、電車来た。それじゃまた駅員さん」
「ああ、気を付けてな」
俺にしか見えない天然少女の幽霊、略して天然幽霊は今日も電車に乗ると消えていく。
自分が死んだことに気づくまで、もしくは俺が定年するまで話し相手ぐらいにはなってやろう。
その光景を目の当たりにしてから駅のホーム、朝の8時になるとその子の幽霊が現れるようになった。
「おはようございます」
うわ、出やがった。噂をすれば何とやら。
黒髪ロングのセーラー服を着た少女が天然水片手に話し掛けて来た。
「あの雲、かき氷に見えませんか」
とんだ天然娘だ。
「天然水掛けると美味いって聞くぞ」
「本当ですか!?帰ったら試してみようかな」
「お前そもそも死んでるんだから無理だろ」なんてセリフ、言えない。
どうやらこの子は自分が死んだことに気づいていないらしい。
教えるべきか?いや、酷すぎる。俺だったら発狂する。
「あ、電車来た。それじゃまた駅員さん」
「ああ、気を付けてな」
俺にしか見えない天然少女の幽霊、略して天然幽霊は今日も電車に乗ると消えていく。
自分が死んだことに気づくまで、もしくは俺が定年するまで話し相手ぐらいにはなってやろう。
ファンタジー
公開:23/08/14 20:00
更新:23/08/14 16:30
更新:23/08/14 16:30
空想世界を広げる為書き連ねます。アドバイス、ご指摘いただけると幸いです。
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