戦争を止めた兵隊

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「終戦だと!ふざけるな!我が国はまだ戦える!負傷兵達に爆弾を持たせろ!我が国に踏み込んできた奴らに特攻しろ!兵の数が足りなくなれば女子供も使え!一人一殺!我が国は最後の一人になるまで戦争をやめない!」
激と命令を飛ばす儂の前に両腕のない負傷兵が立った。
『閣下。戦争はもう終わりました。バカな考えは捨てて下さい。その命令には誰も従いません』
儂は負傷兵に銃を突き付ける。
「軟弱者め!儂の命令に従えないのなら今すぐ死ね!」
『元よりそのつもりです。閣下。私は今、爆弾を抱えております。私が死ねば爆弾は起動し、この部屋は木っ端微塵です。閣下。私は命を捨ててでもこの国を守りますよ』
負傷兵の覚悟に銃を持つ手が震える。
『私は見ての通り、手出し出来ません。しかし、口出しは出来ます。閣下。今一度お考え直し下さい』
儂は銃を下ろした。この負傷兵が怖かった。
卓上では感じ取れない戦争の恐ろしさを教えられた。
公開:23/08/09 21:32
長崎原爆の日

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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